「人からの心地良い刺激の話し」

 

今、連日就寝の際に布団に潜る際の欠かせないアイテムがある。

文庫サイズのとある本

写真家渡部さとる氏の「旅するカメラ」だ。

もちろんアイドル並に彼にハマってしまったので

刊行されている一巻から四巻までを地元の書店で取り寄せた。

 

この氏が同郷出身である事を知ったのが2009年の事、

今は無きデジタルフォトの掲載写真からだった。

彼のサイトのコラムを本に起こしたものなのでサイト上でも読めるのだか

その分間にある写真にしびれたのだ。

もちろんその後も老舗写真雑誌やフォトコンテストの選者としても名前を目にし

作品やサイトはチェックしていたのだが。

 

写真は大きいプリントや額装で見ると感動すると思うのだか

その文庫本の中にスクエアである写真や

旅の中で撮影された写真とそのストーリー

カメラ談義や人生観やを語った文章と共にフォトストーリーがとても浮かんで来たり

有名著名人と向き合ったポートレートと、その撮影時のエピソード

持論やフォトライフだけでなくライフそのものに惹かれた。

 

もちろん僕は今更いまからフイルムやオールドのカメラを始める事も

もちろん扱える事もその個性や魅力を引き出す事も出来ない。

だけど、そのローライやライカ、ハッセルの話し、マニュアルフイルムカメラの話しが

アマのオタク論文だと腹立たしいだけなのに

逆に面白くどんどんどんどん惹きもまれてゆく語りだった。

 

幾つか前のサイドノートにマニアック機材に対するちょっとした嫌悪を書いたと思うが

こんなに自分の興味や入り込むジャンルと違う写真に携わる発信に惹かれた事は

今までかつて無い気がする。

アマのゴタクにちょっとした事ですらうんざりなのに

僕の体験と経験の無い、興味に手を出せない違う写真道の人間に惹かれた不思議な感覚。

 

書物の紙と文庫本のサイズでしかないのに

それはまるで

名作の写真展で写真に魅了され、

撮影者と話しをして感動し、更にゾッコンになったに等しいかもしれない。

 

ファンレターにならずにテキストを書くのは難しいものだ。

 

実は彼が選者のフォトコンテスト期間に通年の中で幾度か入選を頂いている。

更に、同率の一位ではあるがその雑誌コンテストで結果として

ありがたい事に彼から年間最優秀賞までもを頂いた件と

今日書いたファン熱は別に考えたくている。

 

少し彼の人生を追いかけてみたくている。

僕がフイルムでローライやライカやハッセルやのカメラを使う事がなく

今後も僕がデジタルを主軸にフォト表現をしようとも。

 

そして、

彼の「旅するカメラ」に対しての僕なりのアンサーを

いつかどこかに残せればイイナと、実は密かに思っている。

 

 

 

僕は最高に旅が下手な男な事も重々知っている。。。。 

 

 

 

 

 

 

cozy

2012/02/18