それは、かしこまるのではなくて言い訳のように思う。


蔵出しです。

 

 とか

 

 ちなみにこの写真のタイトルはって言う言葉の添え方も。

 

 

 僕には

古い商品でも良いでしょうか?って言う

それは謙遜ではなく、言い訳に思う事があるのです。

 

 胸を張ってあの時撮った写真です如何でしょうか

と、そう言われた方が何倍も清いと思うのです。

 

 出す品が無くて蔵で埃を被った品を出して来て

申し訳ないですってスタンスは

見せる側のスタンスとして失礼だと思うんです。

 

 蔵出しですいませんと言うくらいなら

出すなと言いたい気持ちが僕の心のどこかにあるのでしょう。

 

 古いけど安いけど食ってくれって言われる感覚と

熟成した大事にしていた最高のとっておきなものでございます

と、そう感じる、言い方次第、プレゼンの仕方次第で

大きな差が生まれるものなんだと僕は思います。

 

 だって

見る人にとっては始めての写真との出会いであって

写真はそもそも撮った瞬間からが過去な訳で

1秒昔も1年昔でも、季節の旬とは違う季節でも

良いと思うんです。

 

 

 タイトルとかでもそうで、

食事中に、ちなみにそれ、魚に見えるけど肉なんですと言われるよりも

お客様、本日の料理はこちらでございますと案内されて

どうぞ召し上がれ、では頂きますと箸なりナイフなりを手に持つ

そんな対話の方が好ましいはずです。

 

 

 

 過去にノートに書いたかどこかで言った事もあるのですが何度も言います。

 

 写真は

タイトルでもキャプションでも邪魔で感じたように味わえないって言うのは

受け手の器量が未熟なだけで、

ちゃんと理解も解釈も出来る人は

発信者の言葉を受けても

自分で自分の中の解釈も両方働かせる事が出来る人にこそ

言いね、感じるねと

そう判って欲しいものではないでしょうか。

       


2013/03/03