フルサイズ標準としての眼


よく耳にする標準。
それは王道50mm、誰しもそう叩き込まれているのは周知の事実。
各種50mmはメーカーも力を入れているし所有者も多い事と思います。

でも、実際どうでしょう?使ってますか?頻度はどうですか?
意外と基本だ、王道だとの洗脳から買ったものの出動してない人も多いのでは
そんな風に思うんです。

それは、
昨今のフルサイズでいう所の標準キットスームレンズの24-70mm、
APS-Cでいう所の18-55mmなのだから
ドッチにしても50mmって望遠端に近い訳で
そう言う意味で現代の僕らの主観の視野ではちょっと長いように思うのです。

メディアにしても映像の世界にしても16対9ハイビジョンの視野に標準がなりつつな訳で
今までのフイルム時代の標準と時代も視野も広い方へシフトしてるようにも思います。
僕の感じではフルサイズでの35mmがとても肉眼に近い注視としても観察としても
肉眼で見ている視野に思えているのです。
そう言う点でも35mmが風景にしてもスナップにしてもとても使いやすい。
フルサイズでも50mmでは長いと昨今は感じてしまいます。
APS-Cならなおさらそう感じますが、みなさんもそうでないでしょうか?

僕のメイン機材は現在D700なのでフルサイズ対応レンズの選択に困りますが、
このAi AF Nikkor 35mm F2Dなら価格的にも躊躇は要らないし
フルサイズならF2でも良い感じにボケてくれます。
そして、全くシビアじゃない所も使いやすいですね。
50mmのF1.4でピント扱いのシビアさにお手上げで使わなくなったりもしません。
1本で風景からからスナップまでこなせますし。

心理的にヒトは寄る事は出来ても引くのは意外に苦手です。
35mmで寄る事よりも50mmで引くのに以外と撮影の躊躇さ、不自然さを覚えるはず。

そしてこの35mmは
純正キットズームの約半分の25cmの距離まで寄れるそんなメリットもあります。
つまり広くも撮れて、逆に寄っても使えてシビアじゃない訳です。

高級コンパクトに注目の昨今ですが、
D700にこのレンズのセットはちょっと高級な少しガサのあるレンズキャップ代わり(笑)
そんな感覚で付けっぱなしでこの画角からから全てのスタートをし、
撮影視野の基準、標準画角としても面白いのではないかと思う昨今の僕でした。

自分の標準を確かめる正直なサンプル画角として手にしても良いと思います。 


投稿日:2009/09/28