AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED「Nikonユーザーの特権と言える一本」


 撮りたいものと必要なもの、求める要素、
その行き着く所はこれだと判っていても
僕はこのレンズに辿り着くまで随分随分遠回りして授業料を使って来ました。

星空を風景と取り合わせて広く奇麗に撮りたかった。
どこまでも広大な空や大地が撮りたかった。
大口径でF値の明るいものが欲しかった。
フルサイズの画角周辺に至るまで流れの無いレンズが欲しかった。
フルサイズにおいても画角周辺に至るまでコマ収差の無い点光源が撮りたかった。

 判っていました。
問題は価格と、前玉の形状から所有して扱い切れるかだけの事と。

 

 

 点光源が周辺でもきちんとした点で撮れるものを求め、24mmと悩んだが
28mmの方が周辺まで特性は良さそうなのでAi AF Nikkor 28mm f/2.8Dも入手してみた。
でもやはり画角は狭く物足りない。

 本音、結局は
まず価格的に捻出出来るか、
そして前玉の大きな保護フィルターも付けられない高価なレンズを保持メンテできるのか。
もちろん買わないうちはいつまで経っても気になるレンズで永遠に憧れであり、
必須用件からどんなに探してもコレしかない事くらいちょっと調べれば判る事。

 幾らどんなレンズを何本買って代用しても
いつもいつも、、、
「これが14-24だったらなぁ」
と、撮影現場で思い浮かべてしまうのです。

 だから頑張ってみました。
ボディーを買うのにドキドキする経験はあるだろうけど、
レンズを買うのにあんなにドキドキする経験はなかなか味わえません。

でも、
その後、素敵探しにだけ専念出来るようになりました。
その後、未来へ持って行きたい今撮れる最良のものが現場で撮れるようなりました。
撮影だけに専念できるようになりました。
撮影後に何時間もこねくり回す事も無く
今回アップしているような情景を一枚撮りで撮れるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何度もレンズを買い直したりして、どれだけ無駄な投資しちゃったかなぁと考えると、
線も明瞭感もコントラストも良いので
あの時上手く撮れなかったからと撮影後にあーだこうだいじくる回す事も減り
ちょっと襟を正すくらいのお化粧でフォトライフを楽しめるようになりました。
おかげで僕の撮影は全てアドビライトルームの調整範囲だけで完結しています。

 初期投資は高いけど
扱いは慎重になっちゃうけど、
結局一番奇麗に、広く、明るく撮れる条件を満たしてくれるのです。

 フォトライフは現場で素敵を納得出来る範囲で追い込めさえすれば
そこに居る時点で8割は完成が見えているような気がしてならない、
と、そう思わせてくれるレンズです。

 普段撮影においても
AFは爆速です! 寄れます! 絞り開放から全域で使えます!

 

 汚れたら、触ってしまったら、、、、

「拭けば良いんです!」

慎重はな人はマニュアルとネットから適宜なクリーニング法を調べて
自分で納得出来る清掃をすれば良いだけの事です。
このガラスを触る件の尺度はほんと十人十色だと思いますので断言しませんが
数回拭くと気にならなくなり自分なりの清掃作業が気兼ねしながらも出来るものです。

だって、
汚れたら汚れを取るしか無いのですから(笑)

言っちゃえば、フィッシュアイだって扱いで言えば同じな訳ですもの。
何故このレンズだけ超特別にせねばならないのかな?って
使えばいつか絶対汚れますから(笑)

高い、大きい、重いは仕方ない事で
必要ならこれしかないレンズなのです。

もっと広角もあるけどF値は追い付かない
ちょっと狭いけど明るい広角はある、だけど結局絞らないと画質が出ない
似た形状F値で安価なものもあるけどはやり周辺までと各種全域の質は追い付かない
そうなる訳です。

 だから、
フルサイズで14mmでF2.8の明るさ、流れなく、コントラストがありコマ収差もなく
写りが良くて絞り開放からズーム全域においてそれら要素を維持している、
他に比較対抗レンズが候補に無いレンズないんですよね。

 色んな安いレンズを試して遠回りせず、求める行き着く所がここならば、
逆に安いと言う事にもっと早くに気が付けば良かったナ、そう思いました。

 過去の僕の数年前のレビューを振り返って読み返してみると
勇気が出ない、高い、フィルターが付かないとあちこちで言ってましたね。
そんな僕が遠回りして行き着いた結果が今じゃコレですものね。
なんだか申し訳なくすら思います。

 フォトライフの本気の数年間は機材もマウントも含め授業料が必要なもの。
これは僕が自分に度々言い聞かせて来た事で、
失敗や勿体なかった事はもちろんこの他のレンズでも多々ありますが、
その経験も振り返れば良い収穫と良い勉強だったと今は言える気がしています。

 レビューを2行でまとめる事が本当は出来るんですが
つい情熱を延々と語りたくなる魅惑の集大成なレンズでもあります。

 では本来の2行でレビューしてみます。

「風景と星空を交えた星夜風景を14mmで絞り開放で一枚撮りで完結する撮影スタイルなら
他に選択肢はなくスペックやデータを含め間違いなくこのレンズ一択だ!」

これが価格に対する部分を勇気と勢いで乗り越えた時に出る
2行で言い切れる現時点での結論な気がします。

 

 レンズは財産と言われつつ、デジタル時代でどんどんレンズもリニューアルして行きますが
これは、そんな時代になった今でも、
これからの未来においても語り継がれるNikonの銘玉間違い無しなレンズで
タイトルにあるように

「Nikonユーザーの特権と言える一本」
 そう言えるものだと思います。


2012年08月04日