ロジテックDAC LHP-AHR192


十人十色で違う満足ポイントを満たす機能とコスパとサイズ。

【デザイン】
有線をBTで飛ばすSONYのSBH20や
エレコムの四角いミッター、iPod shuffleを多少長方形にした程度の
実にコンパクトなサイズだがタフさを醸し出す肉厚な造りで
粗末粗悪なチープさは一切ない。
かつ、再生、停止、曲のスキップ、音量調整が
ブラインドタッチでも操作出来る物理ボタン。
【音質】
再生ソフトに依存する効果の錯覚を省くために
iPhone SEとiPod touchのミュージックアプリで圧縮音源、
一般のストリーミングのMVやPV視聴もデフォのポテンシャル確認のため
通常の直刺しと192経由とを交互で複数のイヤホンで試したり
お気に入りで同一コンディションの同銘柄2本所有していたりするので、
それらで一般に扱う音楽や音声であっても、激変とは言えないけど、
私の耳ですら差異があるよう感じ取れました。
分かり易かったポイント部分で言うと、
ボーカル域の立ちが良いと感じられた点、
ボトム域のベースの輪郭に明瞭さが垣間見れました。
癖やアクや個性の強いイヤホン、
例えば超ドンシャリで上がシャリついてボーカルが引っ込み気味で
ボトムの輪郭が曖昧でブーミーなイヤホンとかだと
そうした変化が掴みやすかったです。
【操作性】
各所のレビューに多々見られるボリュームの段階が大まかな点は
私も大いに苦言を呈したい所です。
操作節度としては上手く窪みが設けてありストロークもあり
押しやすく優先イヤホンのリモコン操作をするには良好に思えます。
【機能性】
操作しやすいイコール何かのはずみで押されたりせぬよう
ホールドボタンも付いていており、ここは多いに加点ポイント。
また、クリップは90度ごとにクリック感が4ポイント設けてあり
ストレートプラグ、Lプラグで留める角度を360度変えられるので
iPhoneやiPod touchでよく使われる手帳型のケースのフラップに
それに応じて角度を変え挟んだり、洋服や装備や持ち運びのシーンごと
様々な留め方が出来るのも加点ポイント。
【総評】
この価格の製品でもハイレゾ未満音源でも
それなりに値段に十分見合う効果を感じる事が出来ました。
お気に入りのイヤホンはリモコン無しグレードな人も多いはずだし
ハイレゾを堪能するだけでなく、
iPhoneやiPod touchでは色んな情報閲覧を強いられる訳で、
お気に入りの有線イヤホンにリモコン付きとして使えるようなる事も
意外に嬉しい加点ポイント。
ハイレゾでなくても、同じイヤホンで聴き比べて、
iPhoneやiPod touchとWALKMAN Sシリーズにて
同じ音源、同じイヤホンで双方の音の差異を感じれる方なら
直刺しとLHP-AHR192経由での音の差もおそらく感じ取れると思います。
私の住む田舎の量販店でもワゴンセールで
lighteningバージョンでも3000円を切るようになった事ですし
お気に入り有線イヤホンのリモコン無しに不便を感じるという横道な理由で
ハイレゾの曲を購入やゼロの桁がひとつふたつ多いDACに投資をする前に
在庫があるうちに気楽にDACにエントリーしてみても良いと思います。
複数イヤホンを持っている方なら半分くらいのイヤホンで
手持ちの通常音源でもDACの入り口の変化はうっすら楽しめる、
そう私には思えました。

ロジテック ヘッドホンアンプ・DAC LHP-AHR192SV


2017年7月14日