主題の大きさ


      これって経験が浅いひと程知らずのうちに大きいものですよね。

自分の過去の写真を見てもその傾向って確かにあって

写真の中の主題の写真の中に締める比率が

今見る最近撮影の写真よりも大きい傾向がある。

 

 これは

その当時気付いていなかったが

そうした写真はフィンダーの中で

必死に主題の力とだけ闘っていた気がします。

 

 では

そうした反省を幾つかするとどう変わって来ているかと言えば

シャッターまでの経緯に違いがある事に気付きます。

 

 若い頃は構えて覗いて撮る撮る撮る、それだけだったけど

今だと、構えて覗く前に肉眼で女系を見ている時間が長く

肉眼で判断がついてから構えて

肉眼で感じたものをファインダーの中で決定すると言う大きな違いが

今だと判ります。

 

 若い頃は今の年齢よりも視野が広いはずなのに

今の老眼も進んで視野が日増しに狭くなる眼球での方が

写真としての構図感と世界観とを含めた距離や

題材と全貌との視線の消失点の距離感から

主題を置いた時の背景の画角感も

若い頃より見えて来ているのかなぁと振り帰って思えました。

 それは標準や広角だけでなく

望遠レンズでの切り取りの際にも活かされていて成長もしていて

あの頃よりも

自分と主題と背景と全貌との距離感とレンズ感を

とても楽しめている気がします。

 

 撮らない時に自分を少し冷静視出来ていて

客観的に自分への贔屓無しに自分の写真評価を判断出来ているから

まだきっとこの先も

衰退ペースの撮影でも

まだ少し続く冬も、その先の春にも

またきっと、ウジウジ言いながらも

カメラを愛でながら構える自分の姿が浮かびます。

 

 頑張れ!自分!

 

 本心はこの冬と

愛犬介護ストレスから

自暴自棄にヤケになりたい自分がいるんですが

はなちゃんの調子の良さげな

コロンとした寒くて湯気の出てるウンチ様を拾いながら見てると

なんか笑けてしまって、ひとり廊下で笑いが止まらなかったり(笑)

 

 だから

 

 また

 

 もう少し頑張れそうです。 


2013/02/17