僕らは嘘つきか

台風一過、雨続きだった事もあり、
水流と水量豊かだったであろう滝や渓谷の写真を見かけるけど、
本当は涼やかじゃない湿度、潤いに満ちたとは違う蒸れ、
シルキーに見せるも本当はさららとは違う轟々とした流れ、
そんな片鱗が読めてしまう。
長秒とPLで片付ける嘘つき写真は見破られると思いません?

焼ける前の朝の空や夜空、滝や雲海をWBやピクスタで
あれほどまで輝度と彩度の高い青にする事をプロが教えるのはさ、
僕らが馬鹿で深い操作を出来ない事も要因だよね。
出来ない事はつまらない良く撮れない事は嬉しくない、
だからプロは仕方なく
簡単な操作で喜ばれるレベルの範囲の事だけ教えるんだよ。

肉眼で感じる青や肌で感じた温度感って、
まだまだ再現出来る確立低いよね。
WBの色温度と色被りと露出設定だけで
本当の色を再現するって最新機器でもまだ出来ないと思うし。
本当は各色ごとの輝度と色相の方が肝だけど、
それは僕らが
コントロールしないとまだ本当の現場の色って出せない事多いよね。

朝夕の奇麗な写真の6割はカメラマジックの色で、
現場の本当の色って実は感動する程じゃない事って内心結構あるべ。
カメラで撮れば奇麗に見えるとか、
RAWから仕上げれば奇麗な色に出来る想定でイジるはず。

撮ってる僕らが
実はこっそりと
一番痛感してるし、
僕らって結構嘘つきな事を隠してるよね。




2014/08/15